賃貸住宅のチェックポイントを把握しておこう!

気になることは入居前に確認しましょう。

賃貸住宅には需要の多い家賃的に安価な集合住宅と欲求はあっても高価な家賃のために入居を諦めるケースが多い一戸建てとがあります。
一戸建て賃貸住宅は高価な家賃設定のために契約時の敷金等を含めると50万円を超える契約料になるのは当たり前のことで、若い人には独力では手が出せない高根の花となっています。
そういう意味から、一戸建て賃貸物件の契約層は、ほとんどが家族ということになります。
企業の借り上げ住宅というケースが最も多い契約形態となりますが、今回は一般家庭が借主の賃貸住宅一戸建てのチェックポイントを考察します。

ミソは新築一戸建て賃貸住宅です。
それは高価な契約料を払ったが、後になってこんな筈ではなかったという後悔をしないために必要なチェックポイントの把握です。
ここで扱う賃貸一戸建てのチェックポイントは例のあまりない特殊なケースです。
それでも1ケースとして紹介するのは、無駄なお金をかけないための防衛手段となるからです。

実際にあったケースを紹介するものです。
チェックポイントを把握はしたが、まだ工事をしていない部分を口頭で確認しただけで文書に残さず何となく後でここはこうなるのだなという思い込みで契約をして後々にそれが仇となった例です。

賃貸一戸建てを借りようとしている人は常に物件情報にはアンテナを立てているものです。
東奔西走、物件を自分の目で確かめたいのが真情です。
そんな状況の中でドライブがてら新興住宅地を見学に行った時のことです。

新興住宅地の外れの里山の際に、一戸建てを見つけました。
周りには一軒も家は建っておらず、正に一軒家です。
まだ作業員が3人玄関先の工事をしていました。
その一戸建ての前に、不動産会社名の記載された入居者募集の立て看板がありました。

賃貸物件と分かり、よく観察してみることにしました。
賃貸物件を借りようとしている以上、チェックポイントの把握は必須となります。
よくよく賃貸物件を観察することでチェックポイントは見えてくるものです。

この段階では外構しか見ることができないので、チェックポイントの把握は外回りだけとなります。
外構はフェンスも植栽もありません。
粘土質の土だけが見えます。
道路面から家が建っているところまで1.5mはあります。
土地そのものの土留めがされておらず、家の道路側は家の建築面から1mの敷地を確保してあるだけで、その端からは道路際まで1.5m下る斜面になっているだけです。
土留めをしなければ敷地の土が逃げて行くでしょう。
駐車場は小さな化粧砂利が敷き詰めてあるだけです。
これはいわゆるゴロタ石です。
車に長い時間に渡って押されれば地中に埋まってしまうでしょう。
玄関先は、大きな山石を3個ずつ並べて階段を作り路面から玄関までの段差を埋めています。

以上の外構、土留め、駐車場、玄関先のチェックポイントを把握した結果、まだ外構工事が終わっていないというのが観察をした第一印象でした。
外構工事の前に入居させるのかとの疑問もありましたが、不動産会社に連絡し家の内部を見学させていただくことにしました。

2階建て3LDKの3人家族にはぴったりの間取りです。
屋内でペットが飼えるフローリング仕上げになっています。
エアコン、モニター付きインターホン、追いだき機能付き給湯設備、洗浄機能付き便座、洗濯機専用スペース等は押さえてありました。
階段に手すりも付いています。
一戸建てなので当り前のことで、これらのチェックポイントはすべて合格です。
室内は快適そのものでした。
何の問題もありません。

不動産会社の営業マンに外回りのチェックポイントについて聞いてみました。
外構工事は後でやる予定でフェンスは取り付けされるとの回答でした。
外構以外は言うことがなく気に入ったので契約することにし、早々に手続きを済ませました。

契約から3年目になります。
未だ外構工事はされていません。
新興住宅地の賃貸の一軒家だったので、チェックポイントの瑕疵、土留めの不備で土地の土が流れて逃げて行こうと、駐車場のゴロタ石が土中に埋まろうと、土地周りにフェンスがなかろうと、ジロジロ見る目がまったくなかったので、借主としても大家の外構工事をいつになるかと待っているだけで催促はしませんでした。

ところが、3年目を迎え、家の建築ラッシュとなり、周りに立派な家が次々と建って行きました。
今では一軒家ではありません。
周りの立派な家に気押されて、この賃貸一戸建ての瑕疵がみすぼらしく見えて来るようになったのです。
賃貸物件の管理会社に外構工事の催促を初めて行いました。
残念ながら大家には金の余裕がなく外構工事はできないとの回答でした。
外構工事をするということを文書に残しておいたわけではありません。
できないとの回答に何も言えない立場です。

結局は、借主が経費を出して必要最低限の賃貸物件の外構工事をすることになりました。
賃貸物件の契約には適切なチェックポイントを把握して、我慢できるものと必須条件とするものとをはっきり区別し、チェックポイントの一つ一つを潰していく作業が必要です。
それは当然のこととして入居前に行うべきことです。

今回の新築一戸建て外構未完成の賃貸物件は入居を急ぐあまり、また一軒家であったこともあり、外構工事未完成を見過ごした悪い賃貸物件契約例です。
チェックポイントを把握して、未完成なものはその後どうなるかなどちゃんと文書等で確認してから契約していかなければなりません。
それが賃貸物件に失敗しない秘訣です。